ごあいさつ

特定非営利活動法人
骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)からご挨拶

代表幹事:
国立病院機構大阪医療センター整形外科 部長
大阪大学医学部整形外科 臨床教授(併任)
上田 孝文

上田孝文

平成23年4月に、骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)の代表幹事を慶應義塾大学整形外科の矢部啓夫先生より引き継いでから、早くも8年が経過しました。平成24年度より、本研究会はNPO(特定非営利活動法人)として正式に認可され、希少がんである骨軟部肉腫の多施設共同研究推進・支援を目的とした活動をさらに進めてまいりました。これまでは主としてアンケート調査主体の後ろ向き観察研究が主体でしたが、ここ数年は多施設共同での前向きコホート研究も立ち上がってきています。また平成28年度から毎年、海外の主要な骨・軟部腫瘍専門施設(サルコーマセンター)を訪問し施設見学や交流を行う海外traveling fellowship制度を企画し、これまで3年間にわたり計10名の先生方を選考し派遣させていただきました。
これまでJMOGは主に骨・軟部腫瘍を専門とする整形外科医主体で活動してきましたが、近年外科的切除困難な肉腫に対して有力な重粒子線治療が保険承認されたり、軟部肉腫に対する複数の新薬が開発されるなど肉腫治療のモダリティが広がる中、肉腫診療に携わる様々な診療科やさらには患者支援団体なども含めた、欧米におけるCTOSのようなより集学的な肉腫専門学会設立の必要性を感じる気配が高まっていたところ、平成29年7月7日にようやく日本サルコーマ治療研究学会(Japanese Association of Sarcoma Treatment and Research:“JSTAR”)が設立されました。平成30年2月23~24日の2日間の日程で第1回JSTAR学術集会が東京で開催されたのに続き、今年2月22~23日には第2回JSTAR学術集会が盛会裏に開催されました。今後は、JMOGとJSTARとで力を併せながら、骨・軟部腫瘍を含む肉腫全般にわたる実地臨床の場(“リアルワールド”)における多施設共同研究や、さらには”希少がん“としての肉腫に対するベイズ統計を用いた新しいデザイン(Bayesian design)の臨床試験を普及させることにより、肉腫に対する新規治療薬の開発にもさらに積極的に取組んでいきたいと考えています。
今年度も引き続き、年4回の幹事会と7月の研究会総会を中心に活発な議論を重ねながら、骨軟部肉腫における多施設共同研究を推進していきたいと考えております。この一年間、日常診療で大変ご多忙の中、JMOGの活動に時間を割いてご協力ご尽力いただいた幹事の先生方並びにJMOG全会員の先生方に、この場を借りて心からお礼を申し上げますと共に、今後のJMOGのさらなる飛躍に向けてぜひお力を貸していただけますよう、今年度も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

2019年4月吉日

最新ニュース